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技術情報

CRUS工法

CRUS工法は1983年頃、港湾鋼構造物の腐食被害が深刻化し、その補強・防食対策が世の中に未だなく、強く開発が 望まれていたこと、当社で開発した水中スタッド溶接の需要を十分なものにしなくてはならない事情とが重なりあって、 港湾鋼構造物の補強・防食工法(CRUS工法)を開発致しました。

またCRUS工法は、コンクリートの持つ高アルカリ質により、コンクリート内部の鋼材表面が不導態被膜で覆われ防食 効果を発揮すること、そしてコンクリートのかぶり厚さを港湾コンクリート構造物の技術基準に適合しておけば、補強と 防蝕の両方の効果を併せ持った耐久性に富む優れた工法といえます。

CRUS工法のその1です

【特徴】

海洋・港湾鋼構造物の下部工を形成する鋼管杭や鋼矢板及び鋼管矢板などが、集中腐食で孔があいたり、 減肉して強度低下を起こした場合、ドライ式水中スタッド溶接を多数溶接した後、鉄筋コンクリートを打設することで 主要部材と一体化させ、強度と防食効果を併せ持つ技術である。

【仕様・性能】

水中不分離性コンクリートを使用する。コンクリートの水、セメント、骨材といった主な材料は、一般のコンクリートと 同様な材料を使用している。これらの材料の品質は、日本工業規格(JIS)あるいはコンクリート標準示方書(土木学会)に適合することが必要である。 スタッド材はJIS B 1198「頭付きスタッド」に適合する材料を使用する。

【効果・メリット】

  • 主要部材(鋼管杭・鋼矢板)と一体化する。
  • 主要部材が有する強度まで復元が可能。
  • 型枠内部に充填するコンクリートは、置換工法で施工するため、海水と触れない充填が可能。
  • 補修・補強と共に長時間の防食効果も発揮する。
CRUS工法のその2です