技術Q&A(履歴)

  ご質問いただいた「Q&A」の履歴です。ご参考にしてください。
  ※ 随時、掲載を増やして参ります。

Q−1:  飛まつ帯が最大で、平均干潮面直下が続いて大きいと聞きましたが、その理由は・・・?
A−1:  飛まつ帯の環境は、海面から常時「しぶき」を浴び、十分に酸素を含む薄い水膜で濡れて、太陽熱や風で濡れ乾燥を繰り返す環境です。
 その結果、濃度の濃い塩分が常時付着する状態となります。
鋼材表面にしぶきにより水膜が発生すると、そこは酸素の豊富な高い電解質となります。
 そこで鋼材表面には、無数の腐食電池が形成されます。腐食電池のアノードとカソードは相互に電子を授受しながら次式のごとく反応が進行するという訳です。

Fe → Fe +2e    (鋼の酸化溶解を腐食のアノード反応と呼び)
1/2O +H O+2e  → 2OH
              (酸素の還元(電子を受け取る)を腐食の
               カソード反応と呼ぶ)
Fe+1/2O +H O → Fe(OH)
              (Fe(OH)は、さらに酸化、脱水を経て「さび」と
               呼ばれる複雑な水和酸化鉄になる。)

 平均干潮面直下は、飛まつ帯と明らかに環境が異なります。
 水面を伴う干満帯は、波により海水中に酸素が混入されます。
 そして酸素の特に濃い個所と薄い個所との差が発生します。
 その酸素の濃淡の差から酸素濃淡電池が形成され、腐食反応が進むといわれています。

 次に平均干潮面直下と干潮面との違いを説明致します。
常に水中にある平均干潮面直下と、干潮時に海面が引けて大気状態に変化する干満帯とでは、大きく環境が異なります。

 平均干潮面直下では、酸素濃淡電池の反応が休まず進み、干満帯では、酸素濃淡電池の反応が水が引け大気中になることで、一旦反応が休止することによるといわれています。

 このように海洋環境では、腐食環境が劇的に変化する厳しい環境であることを、ご認識下さい。
Q−2:  電解質について詳しく教えて下さい・・・?
A−2:  電解とは、電気分解の略です。電位の違う二つの金属を水溶液に浸漬させたとき、イオン化傾向の大きい金属のイオンを生じさせて、電流を導きうる物質を電解質といいます。
 電解質には「酸」「アルカリ」「塩類」などがあります。


 BACK  

TEL:045-451-1104  FAX:045-451-1004
E-mail:info@yoshikawa-kaiji.co.jp